海苔のおはなし

第43話 海苔の消化

海苔は消化に悪いと耳にすることがあります。と同時に海苔には健康に良いイメージもあるので、積極的に食すべきか否か迷うこともあるのではないでしょうか。確かに、火を加えていない生海苔や乾のりは決して消化率が良いとはいえません。しかし、海苔は火を通すことで消化率が高くなります。ですから、市販されている焼のりや味付のり、海苔の佃煮など火を通しているものであれば、そのまま召し上がっても特に消化の心配はありません。また、海苔を天ぷらにしたり、海苔スープにしたりと加熱調理するのも消化を良くするための工夫として有効です。海苔には、食物繊維やカルシウムを多く含むヘルシーな食品でもありますので積極的に食べたいものです。

日本食ブームの影響で、海苔を食べる文化は世界に広がりましたが、それまで世界の中でも海苔を食する国はごく限られていました。また、日本人は8世紀ごろから海苔を食していたと記録にありますが、かつては生で食していたようです。
最近、英科学誌ネイチャーに発表された論文によると、日本人の腸には海草に含まれる多糖類を分解する酵素を作る遺伝子があることが発見されたそうです。これは、かつての日本人が海苔を加熱せずに食していたため海草に住んでいたバクテリアからこの遺伝子を取り込んだものと考えられているようです。

イギリスのウェ―ルズ南部地方でも古くから海苔を食べる習慣がありますが、その食し方は海苔を数時間かけ、じっくり煮込んだペースト状のものをパンに塗って食しており、あくまでも加熱した海苔なのです。日本の食卓に海苔が欠かせない理由は、ただ美味しいというだけでなく、海苔を食するのに適した遺伝子まで持っていたとは驚きです。ただ、加熱した海苔と加熱していない海苔の消化率は異なりますので、その日の体調などを加味してうまく海苔をメニューに加えていく工夫をすることをお勧めします。

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